食と生活ジャーナル

2014_10_06 mon
 
  
  
海洋管理協議会が認証する
「海のエコラベル」
  
  
  
日本初となるMSC認証のホタテ製品[2014年3月撮影]イオン品川シーサイド店にて。
  
  
  
ラベルが貼られた商品も増えつつあります。
  
  
こちらは「あぶらかれい」
  
  
POPスタンドを使ってアピールにも工夫。
  
  

「魚がいなくなる日が来る・・・?」
限りある海洋資源を守るために今できること

「魚が食卓から消える日がもうそこまで迫っている」と言われたら──。

魚食文化を大切にする日本人ならことさら衝撃的な事態です。しかし、世界の水産資源は今、危機的状況にあり、私たちが意識を変えなければ、それほど遠くない将来にその日は来るといいます。では今できることはなんでしょう──。

「海のエコラベル」は「持続可能な漁業で獲られた水産物」として認証された商品に表示されるマークですが、現在、この認証制度をめぐる活動が、水産資源危機を脱する一つの答えとして世界で注目されています。

認証管理を行う海洋管理協議会(MSC・本部イギリス)の日本事務所・広報、牧野倫子氏にお話を聞きました。

---まずは海洋管理協議会(MSC)についてお聞かせ下さい。

牧野:減少傾向にある世界の水産資源の回復を目指して設立された国際的なNPO(非営利団体)です。1997年に発足し、本部はロンドンにあります。日本事務所は2007年、東京に開設されました。MSCでは認証制度と「海のエコラベル」を通して持続可能な漁業の普及に向けた取り組みを行なっています。

---「海のエコラベル付き製品」は、現在どのくらい普及しているのですか。

牧野:2013年夏の時点で、ドイツ、オランダ、イギリス、スウェーデン、アメリカ他、世界の106カ国、約2万製品にラベルが貼られている状態です。

---日本でも認証製品が販売されているのですか。

牧野:国内の小売りではイオン、日本生協連、イズミ、西友などで取り扱われています。

---「持続可能な漁業」ということですが、具体的にはどういうことですか。

牧野:MSCは持続可能な漁業について、①資源の持続可能性、②漁業が生態系に与える影響、③漁業の管理システムの3つについて原則を設けています。①は過剰な漁獲を行わず資源を枯渇させないこと、②は漁業が依存する生態系の構造、多様性、生産力などを維持できる形で漁業を行うこと、③は持続可能な資源利用を行うための管理制度や体制があることで、審査の結果、これら3つの原則すべてを満たしていると判断された漁業が、MSC基準に合致した「持続可能な漁業」として認証されます。

---消費者のためでもあり、また、今そうすることで漁を生業とする方々の、将来の継続的な操業にもつながるわけですね。

牧野:はい。事業者の方のそうした努力が、厳しい認証制度をクリアして、持続的な漁業につながっていきます。また、そういう取り組みについて消費者が理解し、海のエコラベル付き製品を選んでもらうことで、その努力が実ります。現在国内でのラベル認知度は18%に留まっていますので、今後の認知度向上も大きな課題です。

---ありがとうございました。

リンク先
海洋管理協議【MSC】
http://www.msc.org/

ページのトップへ戻る